歯が多い?アメリカンショートヘアの過剰歯
歯の生え方には、本来生えてくるはずの歯が足りない欠歯や過剰に生える過剰歯があります。欠歯は犬や猫でよく認められますが、過剰歯はあまり多くありません。当院ではアメリカンショートヘアによくこの過剰歯を認め、必要に応じて抜歯をしております。理由としては、歯と歯の間が狭く歯垢がたまり歯周病になりやすいこと、不正咬合となり歯肉に歯が当たってしまうため、などが多いです。
上顎前臼歯に生じることが多いという報告もありますが、当院では下顎での発生が多いです。通常三つ並んで生えている臼歯がよく見ると四つある、という具合です。この「よく見る」というのがなかなか難しく、当院ではなんでもない時も積極的に歯並びを観察するようにしています。
全身麻酔下にてレントゲンを取り、歯根が正常かを確認してから抜歯をします。
内側のこの歯を抜歯します。
切開、抜歯して縫合
再度レントゲンを撮って確認
逆側も同様に
抜歯して縫合
抜歯前レントゲン
抜歯後レントゲン
飼い主さんが気づいていないケースがほとんどですので、気軽に獣医さんに聞いてみましょう。