キャットフレンドリー
認定病院

キャットフレンドリークリニックに認定されました

世界的な国際基準の規格

「キャットフレンドリークリニック」という言葉を耳にしたことがありますか?

聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、イギリスに本拠地を持つInternational Society of Feline Medicine (ISFM)(国際ねこ学会)が設けた「猫に優しい病院」の国際規格があり、現在世界的に普及しています。この規格をクリアした病院のみ認定が授与されます。

ゴールド、シルバー、ブロンズの3つのレベルがあり、当院はゴールドの認定を受けました。

「猫は小さな犬ではない」という言葉があります。これまで犬と猫の治療は、ほぼ犬の治療になぞらえられたり、診療時の猫のストレスについて考えられることなどありませんでした。

猫はどうしても病院が苦手な子が多く、これまでの動物病院もそれは仕方がないこととして片付けられていた印象があります。

年々猫の飼育頭数が増え、長寿化していくなかで、猫も飼い主さんもいかにストレスなく病院と付き合っていくかが大切になってきました。

当院は開業するにあたりキャットフレンドリークリニックの基準を満たすように設計、設備を整えました。通いやすい病院づくりをすることで、猫の病気の早期発見やストレス軽減をはかり、より快適な猫ライフ・猫飼い主ライフを送れるようにすることが当院の目標です。

当院でのねこちゃんへの配慮
環境編

動物病院が苦手なねこちゃんでも、可能な限りリラックスしてもらえるよう、待合室、診察室、入院室へ様々な配慮を施しています。

待合室

ねこちゃん優先席
できるだけ待合室を広く取り、ねこちゃん用診察室の前にねこちゃん優先席をご用意しています。

ロールカーテンで視線を遮ります
ねこちゃん優先席にロールカーテンを下ろすことで他の動物たちへのねこちゃんの視線を遮ります。

高さと安定感のあるキャリー置き場
ねこちゃんは床からの高さがない場所にいるとストレスを感じる傾向にあります。そのため、ねこちゃん優先席にはキャリー置き場をご用意いたしました。

目隠し用ブランケット
キャリーにブランケットをかけることで、他の動物たちへのねこちゃんの視線を完全に遮ることができます。ねこちゃんがいつもお使いのブランケットやタオルが最も望ましいですが、当院でもご用意しています。

ねこちゃんのリラックスを促すフェリウェイ
ねこちゃんがよく人やものに頬をすりつけるのをご覧になったことがあると思います。ねこちゃんの頬からはフェイシャルフェロモンF3というフェロモンが分泌され、慣れ親しんでいる証拠とされています。

フェリウェイは合成フェロモン剤で、病院内で拡散することによりねこちゃんのリラックスを促します。当院では待合室、ねこ診察室、入院室に設置しています。

診察室

診察室はねこちゃん専用
待合室のエリアに合わせて、診察室も犬用と猫用に分けました。猫用はねこちゃんが落ち着きやすいように少し狭く設計されております。

入院室

入院室もねこちゃん専用
ねこちゃんとワンちゃんの入院室を分けているので、静かに過ごすことができます。

ねこちゃんが安心できる高さを設けたケージ
ねこちゃんは床からの高さがない場所にいるとストレスを感じる傾向にあるため、入院ケージにも床より一定の高さを設けています。

広く使えるスペース、且つ拡張可能なケージ
ねこちゃんのトイレ・ベッドを置いてもできるだけ広く使えるようスペースを確保しています。

また、ケージの一部は敷居が取り外すことができ、必要に応じて二区画にし、例えば人が怖いねこちゃんなどでは敷居で分けてお掃除を行い、人と極力接触しないようにすることもでします。

その子その子に合った環境
ステップを作ったり、猫用ベッドを置いたり、怖がりの子にはベッドに毛布をかけて、できるだけ様々なものが視界に入らないように、など可能な限り、その子その子がリラックスできる環境を作ります。

当院での診察時の配慮

病院側のできること

どんなに病院をキャットフレンドリー基準にしても、実際のねこちゃんへの接し方次第で、結果は大きく変わります。

当院は獣医師もスタッフも定期的な猫の勉強会へ参加し、新しく正しい知識や技術を身につけています。

診察時はいきなりねこちゃんをキャリーから出すことはせず、飼い主さんとお話を十分にさせていただきます。その後、タオルなどで優しく包み込みながらゆっくり診察を始めます。極力声は穏やかに、ドアの開け閉め、ものの置き方なども乱暴にせず静かに行います。

飼い主さん側のできること

キャリーケースに日頃から慣れましょう。

多く相談されることの一つに、診察に行きたいがキャリーケースに入らないということがあります。日頃からキャリーケースを開けた状態でねこちゃんの目につくところに置いておき、中でご飯を与えたりして良い印象を与えましょう。これは、災害時の避難の時などにも役立ちます。

キャリーケースは前後、上蓋の三箇所が開くタイプがあると良いでしょう。大抵のねこちゃんは診察時にキャリーから出てくるのを嫌がりますが、上蓋があくとそのまま出すこともできますし、治療も上蓋だけあけてそのまま行うことも可能です。

洗濯ネットなどに入れてあげましょう。

脱走防止、キャリーからの出し入れのしやすさなどから、当院では洗濯ネットにねこちゃんを入れてのご来院をお勧めします。

キャリーケースに入らないねこちゃんはまず洗濯ネットに入れて、それからキャリーケースに入れましょう。

万が一キャリーの蓋が開いてしまっても脱走を防ぐことができます。

待合室でも工夫しましょう。

優先席のキャリー置き場や、空いている椅子、膝の上などにキャリーは置きましょう。少し床より高い場所の方がねこちゃんは落ち着きます。

また、ついつい具合は大丈夫かと待合室でキャリーを開けてねこちゃんの様子をみたくなりますが、ねこちゃんが驚いたり緊張してしまうので、決して待合室でキャリーを開けないでください。ブランケットでキャリーを覆うなどして安心させてあげてください。

診察中の声は穏やかに。

大きな声で励ましたり、しかったりは、ねこちゃんが怖がるので控えてください。穏やかな声で話しかけてあげてください。体を揺すったりはしないようにしましょう。

入院時はなるべく会いに来てください。

止むを得ず入院治療になる際は、なるべくねこちゃんに会いに来てあげてください。ねこちゃんが安心します。

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